6月6日、東京・目黒のホテル雅叙園東京にて、第9期定期総会を開催し、第9期の事業・収支報告と第10期の事業計画・予算案を審議して、いずれも原案通り承認した。
また理事役員の一部改選により、(株)アイカの大橋宏治氏、(株)ソノベ冨山厚志氏、新日本印刷(株)の中井旭氏の3氏を新理事に選任した。
田畠会長から以下の基本方針が示された。
「日本WPAは今期で10期目となる。国の物品調達基準であるグリーン購入法の4月の改定により、水なし印刷がオフセット印刷における環境保全につながるすぐれた技術の1つとして認定・推奨された。また、環境省が発行する“グリーン購入法 調達者の手引き”というガイドラインでは、バタフライロゴマークの画像や詳細まで説明までされている。グリーン購入法での採用は、今後も水なし印刷を推進するにあたり、大きなアドバンテージになる。その周知活動を積極的に展開していく。具体的には、「エコプロ2019」に出展参加し、印刷業界だけでなく一般来場者に向けたイベントも企画する。近年、SDGsに代表されるように、単に地球温暖化防止というよりも、持続可能な社会、持続可能な経済発展への取り組みが求められている。そのような価値観の変化の中で、グリーン購入法への掲載を武器に、これまで以上に水なし印刷の普及に努めるとともに、会員企業の活性化および会員増につながる取り組みに尽力する。」
日本WPAの第10期の活動計画としては、エコプロ2019への出展以外に、低炭素杯2020への協賛および「日本WPA最優秀未来へのはばたき賞」の贈賞、カーボンオフセット事業、VOC計測事業、CFP事業、印刷機リノベーション(老朽化した印刷機のリノベーション+後付UV装置による経営および省資源サポート)事業、工場見学会、セミナー、営業担当者/技術担当者向けセミナー、懇親会の開催などの方針を確認した。総会終了後、カーボンオフセット事業においてオフセット量が、6,000トンに達したことを記念した優秀会社表彰式を開催し、引き継き、国立環境研究所 生態リスク評価・対策研究室 室長の五箇公一氏による「地球環境変動がもたらす生態リスク」、(株)鈴木修一郎社長による「いま、印刷企業にも求められる脱炭素化経営」の2部の講演会が開講された。