印刷の歴史

ヨハン・グーテンベルグの発明から5世紀半、技術革新は様々な歴史を変えるために存在してきました。 まさに今、”水なし印刷”歴史の大きな1ページを変えようとしています。

印刷の歴史

印刷の種類

印刷の仕組み(版式)

どうやってきれいな写真印刷をしているのか疑問に思ったことはありませんか?
色の再現はたった4つのインクだけでなされていることをご存知ですか?
印刷の仕組み(版式)にはお分かりいたでないことがありましょう。
ここでは簡単な印刷の方法や主流となっている平版(オフセット)印刷の仕組みを説明します。

印刷方式(版式)の分類

印刷方式の分類は「版」によって行います。「版」は印刷インクをのせて紙などに転写するためのものです。この「版」にはインクの「つく部分」と「つかない部分」とがあります。(版画と同じ原理だと考えてください。)インクのつく部分を画線部、つかない部分を非画線部といいます。この二つの部分の断面の形状によって、版は次の4つに大別されます。

版式名称 説明 用途例
凸版印刷 版の凸部にインクを付けて印刷する方法鮮明で力強い印刷が出来る。
名刺、案内状、高級美術書
凹版印刷 版の凹部にインクを入れて印刷する方法。インクに光沢があり、色に深みがでる。合成樹脂フィルムや建材にも印刷可能。 写真集、美術書
オフセット印刷 凹凸のない版からインクを一旦ゴムのブラケットに転写し、そこから紙に刷る方法。 修正、加工がし易く、経済的。水なし印刷はこの印刷方式に属し、湿し水使わないという特徴があります。
雑誌・辞書の本文、ポスター、包装紙
孔版印刷 版自体に穴をあけ、上からインクを通すことで紙に転写する方法です。古くはガリ版、今は家庭用年賀状ミニ印刷機やスクリーン印刷(絹やナイロン、ステンレスなどでできたスクリーンに直接・間接的に穴をあけて印刷する方法)などがこの原理を応用しています。